【ORAS終盤使用構築1】ブイズバトン結論 【最高1884】
こんにちは、テトです。
この記事ではorasレート終盤、主にシーズン17で使用した構築についてまとめていきます。ガチ上位勢もブイズ使いもその予備軍も、多少なりとも参考になると思いますのでごゆるりとご覧になってください。
さて、oras最終シーズンお疲れ様でした。シーズン17では主にブイズバトンの構築を使用していました。ブイズバトンは1500台から1700台にかけて勝ち筋が作りやすく低レートで勝ちやすい構築だと感じたためです。実際、1800後半まで上げることができ、自分の中での結論のようなものはできました。
しかし、上位のガルガブゲンにそこまで強くない、負けの大半が急所負けなのでモチベが上がらない、滅びや挑発で壊滅などの理由から、1750付近をウロウロすることが続き、ブイズバトンの限界を感じました。そのあとサイクルの方に構築を変えたところたちまち連勝することができ、1900を簡単に突破できたので、レートが上がりだすとやはりバトンよりサイクルなのかな、と思います。ちなみに、最高レートは1964でした。
ただ、バトンの完成度もそれなりに高いものになっていると思うので、構築記事をあげたいと思います。サイクルの方もまたあげます。
以下構築です。
純正ブイズバトン【最高1884】
主な勝ち筋はシャワーズやブースター、ブラッキー、ニンフィアなどからエーフィにバトンをつないでアシストパワーで全抜きすることです。というか、ほぼそれしかしません。たまーにニンフィアをエースにしたりブラッキーで全抜きしたりすることもあります。
【個体詳細】
性格:図太い
特性:貯水
持ち物:オボンのみ
技構成:ねっとう/ほえる/溶ける/バトンタッチ
実数値(努力値):224(148)-x-123(252)-131(4)-124(68)-90(36)
普通の溶けるバトンシャワーズです。努力値振りは適当にHPを4nにしてBぶっぱ、B<DになるようにDに振ってあまりをSに振っただけです。つまり適当です。一応無補正FCロトムの眼鏡10万を高乱数で耐えるほどの特殊耐久はあります。ただ、ガルーラやメガルカリオの前では2積み以上するのが難しいなど、物理耐久は過信できません。
少し変わっている点としては吠えるを採用している点でしょうか。こちらの溶けるに対して積み技で追いつこうとしてくるガルガブやクチート、その他ガモスなどをわからせたり、カバやラグの吠えるの上から吠えることにより逆に相手を飛ばすことができます。また、グライオンのTODなども阻害することができ、非常に便利でした。身代わりが欲しい場面も多々ありましたが、有用性が身代わり<吠えるであり、身代わり吠えるのノーウェポンも試したものの、ウェポンが欲しい場面が死ぬほどあったのでこの技構成に落ち着きました。
運用する上でボルトやロトム、挑発もちなどの後出しを常に警戒する必要があり、机上論以上に運用が難しいポケモンでした。また、1積みではエーフィの耐久がいまだ不安なため、できれば2積み以上する必要があり、バトンのタイミングが非常に難しかったです。ですが、やはりB2段階アップは強く、このポケモンがいなければこの構築は成り立たないと言えるほど重要な存在でした。
性格:おくびょう
特性:ちくでん
持ち物:ひかりのねんど
技構成:10まんボルト/でんじは/ひかりのかべ/バトンタッチ
実数値(努力値):172(252)-x-81(4)-130-115-200(252)
主な仕事は麻痺をばらまきつつ壁を張って裏の積みをサポートすることです。壁がないとエーフィは瞑想の起点にできる範囲が意外と狭いです。なので、高火力特殊アタッカーが見えたらだいたい選出していました。努力値自体はHSぶっぱですが、これに至るまで結構調整が変遷しています。HSにして余りをBにふることで、メガゲンとの同速を確保しつつ、メガクチートの叩きと、眼鏡ニンフィアのハイボを70%くらいの乱数で耐えることができます。眼鏡ニンフのハイボを耐えることで、初手シャワニンフ対面でダースにひき、壁ターンを無駄にすることなく退場することができます。たまに死ぬのはご愛嬌です。
XY初期ではバトンではなく甘えるを採用していましたが、甘えるの採用意義を感じなかったためバトンに変えてみたところ、ダースを裏に控えながらシャワを初手出ししやすくなりました。ブイズには初手地面タイプを置かれることが少なくなく、それに対して初手ダースを投げるとそのままひき殺されて裏のアタッカーに蹂躙されてしまいます。そこで、ダースにバトンを仕込むことで、初手シャワの溶ける、後攻バトンからダース、エーフィとつなげることができ、選出の幅を広げることができます。それ以外でも、実際机上では伝わらない使いやすさでした。
壁をはるのが大きな役割であることは確かですが、電磁波をまくことも非常に大きな役割です。特に、キノガッサは麻痺をいれないとどうしようもないので、キノガッサ入りには大体ダースブラッキーエーフィの選出をしていました。初手のガルーラかキノガッサに麻痺を入れ、後述するブラッキーで分身をすることで、後出しガッサでも起点にできます。積み技はありませんが、選出率もわりと高く、サポートとして使いやすいポケモンでした。
性格:ようき
特性:こんじょう
持ち物:タラプのみ
技構成:ニトロチャージ/鬼火/影分身/バトンタッチ
実数値(努力値):167(212)-150-80-x-136(44)-128(252)
多分この構築で一番頭がおかしい枠。ガモスやニンフィア、ジャローダに後出しできる駒で、かつ貴重なS上昇技持ち。調整は、タラプ込み眼鏡ニンフのハイボ高乱数3耐え、ニトチャ一回でゲッコウガ抜き。といっても、D一段階上昇ではエーフィは眼鏡ニンフィアを起点にできないため、ニンフィア入りにも大して選出しません。主にジャロやガモスを見たら出していきます。ちなみに、特性の根性はサーナイトやポリ2にトレースされてもニトチャを入れれるようにです。
実際、特殊耐久には目を見張るものがあり、スイクン程度ならニトチャ分身の起点にできます。また、S上昇や鬼火はブラッキーエーフィのサポートとして非常に有用であり、選出できればそこそこ活躍してくれました。ポリクチ+ガッサのような構築にもブースターシャワーズエーフィと選出することで優位に立ちまわることができます。
ですが、そもそも選出することが難しく、逆に選出を強制されるパーティ、主にジャロガモス入りに対しても取り巻きに刺さっていないことが多く、やはり難しいポケモンだと感じました。正直このパーティに入れるならバシャーモのほうが2000倍良いと思います!!!
性格:おくびょう
特性:マジックミラー
持ち物:カムラのみ
技構成:アシストパワー/めざ格(マジカルシャイン)/瞑想/朝の陽ざし
実数値(努力値):172(252)-x-84(32)-150-115-173(224)
この構築の圧倒的エースであり、構築の要。それだけに調整も持ち物もかなり考察を重ねたものです。調整としては準速メガマンダ抜き、191メガゲンのたたりめが72%でカムラ圏内、191メガゲンのシャドボを75%で耐え、182ゲンガーのシャドボ高乱数耐え、182ガブの逆鱗高乱数耐え、後述するブラッキーのアッキ込み特化ガルーラのふいうち確定耐えです。
まず、持ち物に関してです。もともと、ゲンガーとの道連れ択を能動的に回避するために持たせたのですが、役割はそれだけに留まらず、いい意味で予想外に活躍してくれました。発動させることでジャローダやルカリオ、スカーフランドやボルトロス、ゲッコウガなどなど様々なポケモンを抜き去ることができ、エーフィだけで3タテしたことも数回あります。また、S振りによってカムラを発動させずとも準速マンダまで抜け、無理に被弾回数を増やすこともありません。本当に強い持ち物でした。
技構成は普通の感じですね。アシパの火力には目を見張るものがあり、3回も瞑想を積めば半減でも相手を吹き飛ばすことができます。そのため、必然的にサブウェポンはアシパの通らない悪タイプに通せる技になります。バトンエースのエーフィといえばマジカルシャインが一般的だと思いますが、キザンやバンギを考えるとめざ格も候補だと思います。ブイズではバンギキザンはかなり重いのでだいたいめざ格で使っていましたが、ヤミラミとミカルゲになにもできないです。ただ、ニンフにビビッてでてこないやろーってエーフィ普通に出してました。でもサザンに通したりできるマジシャも優秀なので、気分でマジシャに変えて使ってました。
このポケモンは机上論ではものすごく強いです。ですが、急所にあたれば必死、状態異常もかなりきついと、不確定要素に非常に左右されやすいポケモンでした。もちろん、欲張らずに最低限の行動回数で相手を突破することは必須なのですが、そうしていても急所や状態異常で負けることは本当に多いので、使い続けるにはそれ相応の精神力が必要です。ここ急所ひかなきゃ勝ちとか、10万で麻痺らなければ勝ちとか、そういう場面でそれを引くことが普通に起こるので、本当にしんどいです、精神的に。それを避けるための手段として、回避を上げることはかなり有用なので、影分身はこの構築には必須だと思っています。できるだけブラッキーを選出するように心がけて、影分身を1回でも多く積むことがこの構築で勝つうえで非常に重要だと感じます。
性格:ずぶとい
特性:せいしんりょく
持ち物:アッキのみ
技構成:イカサマ/つきのひかり/†影分身†/バトンタッチ
実数値:198(220)-x-176(236)-x-150-92(52)
文字通り、この構築の影の立役者です(←激ウマ)。影分身であらゆるポケモンを起点にしていきます。実際、アッキ込みならマリルリやブシンまで起点にすることができます。調整はH2n、B22n、S2段階上昇で115族抜きです。ブースターのニトチャからつなぐことを考えて普通の物理受けブラッキーよりSを少し上げていますが、そもそもブースターをあまり選出しないのでもう少し耐久に割いてもいいと思います。
シャワーズでガルーラを起点にするのが難しいため、ガルゲン系統の上位スタンみたいな構築にはだいたいブラッキーを出していきます。ガルガブゲンやガルガブガッサのような選出ならブラッキーで3縦することも多いです。正直、こんなに強いポケモンがPGLのランキング入りしていないのが不思議でしかないです。
エーフィの項でも触れましたが、このポケモンでどれだけ分身できるかが構築の勝率に大きく関わってきます。ダースで壁はってシャワで溶けてバトンしてエーフィで瞑想アシパして勝ちじゃーんってなことを見せ合い段階で思っても実際それをやると急所で負けることが多いので、基本的にブラッキーを出すことを意識して選出していきます。ブラッキーを出せないような相手として、サーナイト、ニンフィア、クチート、ガモスなどがいますが、そういうポケモンがいるときはブラッキーを出さないといったスタンスですね。それでも、たまーにダースの壁等から無理やり出すこともありますが、それほど重要なポケモンだということです。本当によく活躍してくれました。この構築のMVPです。
性格:ひかえめ
特性:フェアリースキン
持ち物:カゴのみ
技構成:ハイパーボイス/バトンタッチ/めいそう/ねむる
実数値(努力値):191(164)-x-101(124)-165(156)-151(4)-88(60)
この構築のエース代理、普通の瞑想眠るニンフィアの4つ目の技枠にバトンタッチをいれたニンフィアです。調整としてはH16n-1、C11n、なんか適当にBとSに振りました。正直あんま調整覚えてないです。ただ、ここまでCラインを確保すると、だいたいの慎重カバルドンをハイボ→瞑想→ハイボでオボンを食べさせずに突破することができます。エーフィが出せないときにエースに据えたり、瞑想バトンでサポートしたりすることが主な役割です。
割と普通の型に見えるかもしれませんが、ここにたどり着くまでかなり迷走してます。一番使っていたのはハイボめざ炎瞑想眠るのニンフィアでしたが、ラティハッサム系やヘラ入りの構築ぐらいにしか役割がなく、あまりしっくり来ていませんでした。ラムHDでジャロガッサにつよくしてみたり、はたまた壁張りをしてみたり、果てはバリアーバトングレイシアに変えてみたりといろいろ試しましたが、どれも汎用性に欠けており、結局ハイボめざ炎に戻していました。しかしふと、C上昇を引き継げ、かつ第2エースとしての役割も持たせたいと感じ、この型にしたところ、選出率がグンと上がりました。
従来ではニンフィア等の高火力特殊アタッカーを見たらダースの選出を強制されていましたが、ニンフの瞑想バトンで壁の代わりができるようになり、かつエーフィの瞑想のターンを減らすことで急所被弾率も下げられるため、ニンフィアやガモス入りの構築に対して積極的に出せるようになりました。また、ゲンガーのいない受けループに対してもシャワーズニンフィアエーフィと出すことでイージーウィンできるようになり、今までのニンフィアよりも数段使い勝手が良くなりました。シーズン17で試しに変えてみましたが、正解だったと思います。
【選出と立ち回り】
VSetc
ガルガブなんちゃらのいわゆる厨パスタン系の並びに対しては、基本的にブラッキーシャワーズエーフィ。ガッサがいればダース、ガモスがいればブースターをだすことで対処していました。
VSetc
ヘラドラン系にはニンフシャワエーフィで、ニンフヘラ対面瞑想、相手交代ドランからのシャワーズにバトン→溶けるで大体勝てます。初手ドランと対面しても、シャワに引いてから溶けるバトン→ニンフィア→エーフィで安定して勝てます。
VSetc
ポリクチ、というかクチート入りにはシャワーズは絶対選出です。シャワーズ、エーフィorニンフィアまで確定で、残り1枠はシャワをカバーできるような子を出します。ここにガッサが入るとブースターを出さなくてはなりません。辛いです。
VSetc
カバルカ系にはだいたい初手カバorカイリュー読みで初手ニンフィア出していきます。ニンフィアでカバを瞑想1積み状態で突破し、裏のルカリオかカイリューに突破されたところをシャワで起点にし、エーフィにバトンします。ルカリオのインファイトの前ではシャワは2回溶けられませんが、耐久ダウンを嫌って積んできてくれることが多いので、積み合いしたところを吠えるで飛ばしていきます。
VSetc
前述のとおり、ゲンガーのいない受けループには、ニンフィアシャワーズエーフィでほぼほぼ勝てます。ニンフィアと対面した相手はほぼラッキーに引いてくるので、その間に何回か瞑想を積み、シャワにバトン。溶けるを積み、エーフィにバトンでアシパドーン、で勝ちです。溶けるを積む必要はあまりありませんが、一応スカーフバンギの線も警戒して積んでおく方が吉です。ラッキーの小さくなるやグライのみがまもはシャワーズの吠えるで崩していきます。ゲンガーがいたら、滅ゲンでないことを祈ります。
それ以外にはこれといって選出は決めていませんでしたが、決めるときにはまずエーフィとニンフィアでどちらのエースを出すか決め(たいていはエーフィだが、シャワーズが選出できないかつ瞑想ニンフィアで全抜きできそうなときは、ニンフィアを選出)、ブラッキー→シャワーズ、サンダース、ニンフィア→ブースターの順の優先度でサポート2体を決めていました。
立ち回りに関しては、特筆するべきところがある構築ではないのですが、気を付けていたことは、選出段階である程度勝ちまでのイメージを持っておく、最低限の積み回数で抑える、挑発、アンコールもちや弱点を突いてくるポケモンの後出しを常に警戒する、急所にあたっても泣かない、めげない、忘れて次の対戦へ行くことです。
辛い相手は無論ゲンガーです。時点でジャローダ、ボルトロス。特に、滅ゲンと挑発ボルトに関してはもう詰みレベルで無理です。当たったらおとなしく降参して、さっさと次の試合に行きます。ジャローダはブースターの選出を強制されるという点できつかったです。キノガッサも重いのですが、だいたいガッサはガルーラと一緒にいることが多いので、サンダースブラッキーで電磁波分身していれば意外と勝てていました。
それ以外に重いってポケモンもいないのですが、一回の急所と状態異常が負けにつながる構築なので、強いて言うなら攻撃をしてくるポケモンは全員重いです。
【総括】
長くなってしまいましたが、XYの頃から改良を重ねてきた構築のまとめなので、これくらいは仕方ないかなあといった感じです。むしろ、まだ書き足りないくらいですが、あんまり長すぎるのも冗長になってしまうので、この辺で。
最高レートは1884とその程度でしたが、レートと違って短いスパンでやるオフ等では、それなりに結果を残せる構築だと思います。実際、大会での優勝経験もあり、自信のある構築です。といっても、その時はブースターをバシャーモに2回ほど変えていましたが。
溶けるバトンからの瞑想エーフィの原案は自分ではないですが、ブイズにおいて自ら勝ち筋を作る構築は非常に画期的で、XYの頃からぼちぼち使ってきました。結論としては低レートでは勝ちやすいが上位になると厳しい、運が良ければ強い、といった感じですね。個人的な6世代ブイズバトンの限界は1900前後だと思いますが、7世代ではイーブイのZワザで回避と命中以外2段階上昇とかいうチート技がくるっぽいので、もしかしたらバトンがものすごく強くなるかもしれません。ただ、イーブイエーフィを見たらほぼ間違いなくバトンを警戒されると思うので、そこは要一考ですけどね。
さて、ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。暇つぶしの足し程度にでもなったのなら幸いです。感想や質問等あればブログのコメントやツイッターにどうぞ、泣いて喜びます。近日、最高レート更新したサイクルの方の記事も上げたいと思うので、それも読んでいただけると嬉しいです。
ではでは。
TNテト ついった:@hononono_eevees